続、鳥ファームのご夫婦の興味深いお話!

前回の続き。こちらのファームは鶏をはじめ、鴨やほろほろ鳥のお肉を直販売している。

何が興味深いかというと、経営方法。

現在、こういった直販売している小さい農家は、なかなか充分な儲けを得るのが難しく、どんどんファームを大きく機械化して、儲けが出るようなシステムになっているのが現状。

ただこちらのファーム。働いているのは、旦那さんと奥さんの2人。プラス週1の午前中だけ販売用のお肉の準備(内臓を取り除いたり)をする為の人員がうちの旦那を含む3〜4人。

はっきり言って、2人の給料は驚くほど良い!

その大きな秘訣はというと、鳥用のえさのシリアルは自分たちで栽培していることと、完全受注生産をしていることにあると思う。ケージで育ったストレスだらけの不幸な鳥達に比べ、外でイキイキ美味しい空気を吸って育った鳥達のお肉を食べた時の気持ちや味の違いは明らさまに違うと言いたい!

その上値段が良心的!

だから顧客も多い!


私達が話を聞いてとてもいいなと思ったのは、2人の経営方法をこれから自分のファームを持とうとしている人達が通う農業学校に教えに行きたいということ!素晴らしい!!

彼らも、地元のファーマーさんが経営難で辞めていったり、新たに土地を増やし、大きいトラクターや機械に投資して、集約農業に変更したりする姿を見るのはやっぱり悲しいのだと思う。

小さい地元密着の農家だって充分な利益を得られるってことを伝えていきたいという姿勢は本当に素敵だなとミーチャと感動したのでした。


日本でも同じことが言えると思うのだけれど、農家さんは国から援助をもらっているけれど、自分の生産物だけ忙しくケアしているだけでなく、地元の土地や人の為にしていることもたくさんあるということをもっと知ってもらいたいなと思う。

そして消費者は、見た目がきれいで安いものに目を向けるのではなく、どこの誰がどんな風に生産しているのかが分かる(出来れば地元の)その季節の安心な食べ物を家族に食べさせて欲しいなと思う。

旦那がラジオで聞いた、30年前は車で走っていると、たくさんの虫がぶつかってきたけど、今はゼロ。なぜかというと農薬のせいだと。確かに!


今こそ、人も自然もより元の健全な状態に戻すべきではないかと思わずにはいられないのでした。