フランス語がしゃべれずどうやって生活しているか
そもそもフランス語もしゃべれずよくフランスに嫁いだもんだなって誰もが思ってると思う(いやフランス人からひしひし感じる)。自分でも思う...汗
彼とは最初から英語での会話。かといって2人とも英語は第2言語。全然完璧ではないし、あたしなんか、未だに辞書を使う。汗 しかも英語圏の人とじゃなくフランス人と英語で会話する事が多かったせいで、完全にフレンチ英語…涙
お互い日本語、フランス語なんて未知の言語。ベースがほとんどない。
ただ、予想以上にフランス人は英語の基礎がある(っていうか日本語より断然近い)ラッキーだったのが、彼の両親含め家族、親族、友達で英語がしゃべれる人が多い!
もちろん、近所の人や町に出れば英語が通じないし、家族とも簡単な会話が出来るレベル。彼の通訳なしでは全く理解出来ない状態。
彼と付き合ってから少しずつ勉強するが、もちろん会話なんか出来るレベルになるまで程遠い…特に最初の壁、発音!こーれがやっかい。
A,B,C...アルファベットを読むのだって大変!なんせ日本語にはない音が多い!
例えば'R'
カタカナですら表現出来ないし!
私なりに表現するなら、タンがからんでカーっペッって吐く時のカーッの感じ。喉の上の方をならす感じ…
しかも辛かったのが、友達の名前や住んでる地名(Redon,Rennes)によくついてて、呼ぶに呼べない…最初勇気を出して呼んでみるも通じなくて心が折れる…
次の壁は'E'と'U'
これも最初、微々たる違いが聞き取れず、全く発音出来ない!
'E'は口を'お'の状態で'う'っていう感じ。“お” と “え” と “う”の中間くらいのものすっごい中途半端な音・・・
そして'U'は口をすぼめて前に突き出して'う'と発音。
さらに他にも、‘ou’だの‘eu’だの舌の位置をさらに変えてこれまた中途半端な音!
違いそうで、発音すると微々たる差で、今のは違う!今の良かっただの…え?どれ?今どうやった??って状態…
私からしたら、ほんの微々たる違いなんだから文脈で分かるだろ!っていう単語も、フランス人からしたら??通じない・・涙
フランスに来てから、町の市民センターでやっている週2回のフランス語レッスンに通ったり、職安に登録し、無料の語学レッスンにこちらも週2回通って現在勉強中。が、辛いのが私以外の他の生徒は、すでに何年もフランスに滞在している人が多く、レベルが違いすぎてついていけない・・ そして英語と違ってフランス語は同じ発音でもスペルが何通りもあるせいで、予想して辞書がひけない・・ なんとも複雑な言語・・ しゃべれるようになるまで何年かかることやら・・
ただ、英語と近い単語も多いおかげで、分からなくても英語をフランス語風の発音にして言ってみると、意外と通じたりすることもある!笑
私達がフランスに着いて、結婚の準備をしていると残念なニュースが入ってきた。
彼の親友の奥さんはクロアチア人で、私も去年の夏、結婚パーティーに一緒に出席していた。とってもノリのよい2人で、彼女は英語も話し、フランス語も話せるようになって働いていた。そんな2人が一年後の今、別居中だという。
理由は、国際結婚でおそらく一番の壁になることだと思うが、どちらか一方(うちらの場合はだんなの国)に住むってなると、だんなの助けがないと最初はもちろん何もできないし、それに慣れてくると、だんながかなり負担に感じてストレスがたまり、奥さんが努力して友達を作ったりして自分で積極的に楽しむようにならないと、だめになるようだ・・
2人の場合はお互いにストレスがたまり今は距離を置いている状態らしい。
その時まさに、自分達がその状態の第一歩になりつつあり、彼はかなり危機を感じたようで、私にもっと積極的に友達を作るよう、自発的にいろんな行事に参加するようプッシュしてきた!
この時、私は完全にどう会話に参加してよいか、彼の通訳待ち状態で、通訳してもらっても会話になかなか参加するタイミングもなく、殻に閉じこもっていた時期。
彼もそんな私に嫌気がさし、通訳することがおっくうになっていた。
そんな時に話し合ったのは、彼の気持ちはよくわかる。病院に行くにも、手続きの書類も、人と会話する時も、彼の通訳をたよっている。ただ彼が理解してくれたのは、自分が日本にいた時、全く同じ状態で、私がそのことに対して不満も言わずにやっていた。自分が今やるのは当然のこと。
ただ、せめて2人の間でもっとコミュニケーションをとる必要がある。
彼は私が家にいることが多く、家事しかしていないのが不安で、もっと自分のやりたい事をここで見つけて行動しないとフランス語も上達しないし、退屈な生活だという。
ただその時の状況は、普段彼の家族と過ごす中で、常にちょっとでも分かる単語を拾って理解しようと集中してるし、彼と話すのだって英語だから、私にしたら脳を使う必要があるし、常にフル回転状態。それに加えて、結婚の書類の準備やらつわりやら慣れない生活習慣の中、今このフランス語レベルであちこち出かけるのはとても負担が大きいし、私の脳だって休みが必要なんだ!と熱弁。どうか今はプッシュしないで、もうちょっとフランス語のレベルが上がって落ち着くまで待ってほしいと。
彼は私の必死の訴えに納得してくれた。
こうやってぶつかっては話し合いを繰り返し今に至る。
ま、これから子育てをめぐってさらに大変になることは間違いないが・・
国際結婚は山あり谷あり!ま、国際結婚じゃなくてもあるか!笑