息子のバイリンガル事情

誰もが言うように、ハーフの我が子には母国語で常に話しかけることが重要で、子供が混乱しないように決して他の言語とミックスしない!というのが原則らしい。

もちろん私達も、お腹にいた時から私は日本語、彼はフランス語で話しかけている。

ただ難しいのが、他のフランス人の子供が一緒にいる時。他の子が遊んでるおもちゃを取った時に、息子に日本語で
「貸して〜でしょ!」
と言っても、もちろん他の子はキョトン。。息子が他の子に貸して〜と言っても通じないわけで、ここはやっぱりフランス語になるわけで。。そこが今難しいところ。

後は、息子が常に使うフランス語の単語を私もついそっちの方が理解すると思い(か聞き慣れてしまって)、ガトー(おやつ)はまだでしょ!とか、あ!バトー(船)いたよ!とか言ってしまう。。いけないいけない。。


最初は「ねんね」「にゃんにゃん」「ワンワン」「いたいいたい」など日本語の単語の方が多かったけど、私が働き始めてお義母さんに預けたり、託児所やベビーシッターのお家に行くようになってからは、断然フランス語の方が多くなった。

最初はママー♡って言っていたのが、今じゃマモー!マモー!(語尾を上げて!)と言うようになった。


驚きなのは、最初から'R'の発音が出来てること!train(電車)を見ると、トラ"ンと(文字には出来ないけど…)フランス語のRがきちんと発音出来てる…!さ、さすが!笑


バイリンガルだとやはり他の子よりも話し始めるのが遅いらしいのだが、日本語もフランス語も両方理解はしているので安心。

最近急にボキャブラリーが増えて、真似していろんな単語を言えるようになり、楽しくなってきた!


面白いのが、フランス語は名詞の前に必ず冠詞(英語でいうa,an,theに当たるもの)が付くのだけど、フランス語は英語と違って、名詞すべてに性別があり、男性名詞の前には、un(=a)、le(=the)。女性名詞の前には、une(=a)、la(=the)が付くといった感じでややこしいのだが、最近息子は、全部の単語の前に la(ラ)をつける!←女性名詞の前につけるやつ。

ラ•ボワチュー(車)、ラ•カカ(うんこ)、ラ•パピー(じぃじ)←ほんとは人名にはつかない、そしてパピーは男だし!笑
ラ•木!日本語にもつけてる!

でもこうやってフランス人の子供は自然と名詞の前にはこれがつくっていうのを覚えるんだな〜っと実感。私みたいに30過ぎてからフランス語を覚える人なんて、まずいちいち全部の名詞が女か男か覚えなきゃいけなくてほんとーに大変なのに!


あと、なぜか旦那のお兄ちゃんの奥さんをラーロ!(ほんとはローラ)、ロバをバロ!カバをバカ!と何度教えても逆になってしまう!笑。。。なぜだ?


でもこの話し始めの一生懸命真似して言うつたない言葉が本当に可愛いし面白い!


私の言う、あ〜らら〜!おっとっと〜!たいへんたいへん!なんかを真似してリピートする。

先日は、旦那が誰もいないと思って無意識に独り言で、Ah,Putain!(英語で言うFuck!)といいながら家に入ってきて、2階で着替えをしていた私達にも聞こえ、しばらく息子は、ピュターン!ピュターン!と繰り返し真似していた…。だいぶ汚い言葉なのだが、発音が簡単なせいですぐさま完璧な発音…。汗


ほんとーにこれから言葉に気をつけなくちゃと反省したのでした。。