ひっさびさの読書は、、、

今更ながら映画化もされたこちらのベストセラー、

湊かなえ「告白」。

 

妊娠出産してからは、一切悲しい、怖い、辛い系の本や映画なんかは見ないようにというかハッピーなものしか受け付けなかったのに、なぜか寝る前に携帯を見るのを止めて本を読もう!と手にとったのがこちら。もう一気に読み切ってしまうほど引き込まれました!そしてめちゃくちゃ感情移入というか、登場人物の濃さに入り込んでしまってちょっと苦しくもなり。とにかく評判通りラストがエグい!その一言につきてしまうほどの衝撃です。

 

知っている方も多いと思うので簡単なあらすじなのですが、主人公の中学の女性教師が4歳の一人娘を失い、「愛美は死にました。しかし事故ではありません。このクラスの生徒に殺されたのです。」と終業式の最後のホームルームで衝撃の告白から物語がはじまります。その後語り手が級友、犯人の少年、犯人の家族と次々と変わりながら、事件の詳細が見えてくる形です。

 

もちろん私は最愛の子供を失った母親の気持ちだったり、思春期を迎えた複雑な時期の子どもたちの気持ちだったり、その母親だったりと自分と重ねながら感情移入していったわけですが、この娘を失った女性教師の復讐がストーリーの核となっていて、その心理的な復讐というのがとにかく怖いの一言。冷血すぎてちょっと同情しずらくも、ちょっとスッキリ感じてしまう自分もいたりして。

 

切なかったのが、どんな子供にとっても母親という存在がいかに大きいのかというところ。いろいろと最後は想像を掻き立てて終わるところが、今もちょっと苦しかったりしています。

 

映画も女性教師役の松たか子さんの演技が見たいという意味でも絶対にいつか見ようと思います。